光学薄膜の反射スペクトルと干渉色を計算するWebアプリ(Optical film simulator)です。
使用するには以下のリンクをクリックしてください。
https://share.streamlit.io/horiems/filmsimulator/app.py
物理現象の説明はWikipedia の薄膜干渉の項を参照してください。
薄膜干渉は、薄膜の上下の境界で反射された光波が互いに干渉し、特定の波長の反射光を増強または低減させる自然現象である。
ウィキペディア
特徴
- 入射角を指定しての波長-反射率のグラフ描画、または波長を指定しての入射角-反射率のグラフ描画
- 100層までの多層膜の分光反射率を計算
- 800種以上の材料の屈折率データ
- D65光源下での色度座標およびRGB値を計算
- 結果はCSV形式でダウンロード可能
- Webアプリなので端末を問わず利用可能
- インタラクティブな操作
使い方
- 左のサイドバーで、波長スキャンまたは入射角スキャンのいずれかの計算モードを選択します。
- 波長スキャンの場合、入射角(0度が垂直入射),波長範囲を指定します。波長範囲は、可視(Visible:380-780nm),紫外(UV:200-400nm),近赤外(NIR:700-1000nm),任意(Any:波長範囲,波長ピッチを個別設定)から選択します。
- 入射角スキャンの場合、角度範囲[deg],角度ピッチ[deg]を指定します。
- 左のサイドバー下部で媒質の屈折率を入力します。(通常は空気なので1とします)
- 画面右上のFilm stackでフィルムの層数を入力した後、上層から順に各層の材料名と膜厚を入力します。
- パラメータを設定すると、分光反射率とD65標準光源下での色度座標値(XYZ)を表示します。
- 必要に応じて、最下段のダウンロードボタンを押して、結果を保存します。
画面
- 照明条件の設定
- 膜構造の設定
- 反射スペクトル
- 反射色と色度座標の表示
・入射角ー反射率のグラフ
更新情報
- 2022.02.27 波長選択を簡単に。
CSVダウンロードファイルの形式修正 - 2022.02.26 入射角スキャンを追加
- 2022.02.19 グラフ表示をmatplotlibからplotlyに変更
不具合修正(媒質の屈折率の未反映)